昨今は3Dデータの製作も比較的容易になり、個人でも無料・低価格のソフトウェアで高品質の3Dデータを扱えるようになりました。べセルカクリスタルでは、こういったデータを持ち込みいただいての3Dクリスタル製作も承っております。
取り扱えるファイル形式には、DXFとOBJがあります。
DXFはテクスチャを含まない3Dモデルデータで、3Dクリスタルへの彫刻では機械などを透過させて全体を見せるのに向いています。左側の仏像のように、全体が均一な彫刻点で表現されます。顔などの細部はパイピングで表現しています。
OBJはテクスチャを含むデータで、3Dクリスタルへの彫刻では、主に正面からの鑑賞に向いています。テクスチャの濃淡を彫刻点で表現できるため、右側の仏像のように立体感のある彫刻となります。代わりに、背面は暗く彫刻されます。
データ内の不要な情報は削除しておいてください。予め取捨選択したデータでなければ、お見積りできない場合もございます。また、それぞれのファイル形式での注意点をご確認ください。
OBJ形式(テクスチャ不要)での持ち込みがお勧めです。ひとつのグループの頂点数が32,767点に収まるように、オブジェクト(あるいはマテリアル)を複数に分け、保存の際にそれぞれのオブジェクト(もしくはマテリアル)が個別のグループになるようにオプションを選択してください。 一度、書き出したファイルをBlenderで読み込んでみて、意図したようにオブジェクトが分かれているかご確認ください。
OBJファイルはBlenderやXismo、Windows10付属の3D Builderといった無料の3Dモデリングソフトや低価格で購入できるMetasequoia(無料版ではOBJ出力できません)、Sculptrisや低価格で購入できるZbrush core等の3Dスカルプトソフトなど、個人でご利用いただける多くのソフトから出力可能です。
複数のDXF、OBJファイルの組み合わせや、その他の形式のファイルの持ち込みにも対応いたしております。通常はデータをいただいた上でのお見積りとなりますのでご了承ください。
他、DXF形式の点データであれば、直接、彫刻データとして取り扱うことも可能です。利用方法といたしましては、サンプルデータの立体的な分布表示、電子雲などのデータの表現に向いています。
3Dクリスタルの製作には、初期費用としてデータ変換・調整費用と、3Dクリスタル本体の製作費用がかかります。データ変換・調整費用については、3,000円から10,000円ほどとお伝えしておりますが、複雑なDXFデータの場合は修正がかさむことが多いため、お見積りが必要となります。OBJデータについては、変換自体に問題がなければ、通常は3,000円で承らせていただきます。
3Dクリスタル本体の製作については、セミオーダー製品と同じ価格となります。10点以上の製作の際には割引がございます。
※価格は彫刻データ、素材の入荷時期によって前後します。大型の素材についてはお問い合わせください。 ※税込み・送料別となります。
彫刻はクリスタル素材いっぱいいっぱいにできるわけではありませんので、必ず余白をご考慮ください。素材の寸法誤差も含めますと、最低でも5mm程度の余白は必要となります。ただ、中心ずれの目立つデザイン(左右対称のデザインや四角いデザインなど)は、ずれを目立ちにくくするために7mm程度の多めの余白を取る必要があります。設置上、中心ずれは必ず発生しますので、ご注意ください。